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Last Modified: 2025/06/28(Sat) RSS Feed

「一緒に帰って、友達に噂とかされると、恥ずかしいし…」

今ではあまりピンとこないかもしれませんが、ときめきメモリアルは90〜00年代のゲーム史、サブカル文化に一定の影響力を持っていた作品でした。「恋愛シミュレーションゲームの金字塔」というのがその一般的な評価ですが、ジャンル問わずゲーム史に広範な影響を及ぼしています。ゲームとしてのウマ娘はときメモの系譜ですしね。

その初代メインヒロイン藤崎詩織の代名詞的なセリフが「一緒に帰って、友達に噂とかされると、恥ずかしいし」

詩織は最高攻略難易度のラスボスヒロインとして君臨しており、その難攻不落伝説と共にこの塩対応は何度も擦られてきました。プレイヤー間で話題になるだけでなく、フィクションでもネタにされてきたので、「ときメモは未プレイだが藤崎詩織と彼女のこのセリフだけは知ってる」なんてことがありえたほどです。

このセリフ、何がインパクトあるかって、藤崎詩織と主人公って家が隣同士の幼馴染という設定なんですよ。

まず、自分と詩織は幼馴染だと主人公が語るモノローグがある。そこからゲームが始まって、ほぼ初手のタイミングでこのイベントに遭遇します。そりゃ幼馴染ですからね、一緒に帰ろうと思って気安く誘う。
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するとこれを食らうわけです。唖然としますよね。

実際の藤崎詩織は、たしかに攻略難易度は一番高いヒロインなんですけども、ときメモのヒロインの中ではクセのない部類です。

というかこのゲームの難しさは恋愛ADV部分(会話の選択肢を選んで適切なコミュニケーションを目指す)ではなく育成シミュレーション部分(コマンド選択で努力を重ねて自分の能力と魅力を高める)にあり、詩織の人格的な特徴は彼女の攻略難易度には直結していません。そもそも好感度不足で下校を断ってくるのは彼女に限った話じゃないですし。

でも、恋愛シミュレーションゲームの一番攻略が難しいヒロインという事実と、このセリフが有名になってしまったばかりに、藤崎詩織は「お高くとまった性悪女」なんてイメージが定着してしまったのでした。アンチも多かった。

異性に求める理想がかなり高い女性なのは事実なので、「お高くとまってる」というのは否定できないんですが、良い子なんですけどね。

詩織のこのセリフには、ゲームの仕様を教える役割があったのではないかという指摘もあります。

つまり、スーパーマリオブラザーズの1-1最初のクリボーのような、ゲームのルールをプレイしながらにして体感させるチュートリアルとしての役割を詩織のこのイベントは果たしている、という解釈です。製作陣の実際の意図はわかりませんが、ありえなくはない解釈だと思いました。

まあ、チュートリアルの意図が込められていたとして、プレイヤーたちがそれをキャッチできていたかというと怪しかったわけですが。

ところで、先月に出た初代ときメモリマスター。
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『し、詩織‥‥。』

もちろん真っ先に攻略しました。詩織好きなんですよ。

〔 1262文字 〕 編集

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